さらば14番
今日は、エープリルフールなので、嘘であってほしいのですが・・・
私が中国へ出張している間に、子供の頃からあこがれていた、ヨハン・クライフさんが亡くなられました。
正直なところ、結構ショックです。
1974年のワールドカップの時、私は小学生でしたが、その時の決勝戦が、ベッケンバウワー率いる西ドイツVSクライフ率いるオランダの対決でした。決勝戦までのオランダの試合運びをみて、子供心に衝撃を受けたことを覚えています。
そのころは当然知らなかったのですが、当時のサッカーは、ディフェンスとオフェンスが結構、分業化されていたんだそうです。そこにクライフが登場して、所謂「トータル・フットボール」=選手が守備も攻撃もする、を打ち出し、オランダ旋風を巻き起こしました。彼は、センターフォワードだったのですが、西ドイツのゲルト・ミュラーのように、前で張ってガリガリ行くタイプではなく、ゲームメーカー的存在でした。きっとそういう斬新さが、子供の目には新鮮に見えたのでしょう。
また、当時から、センターフォワードは9番、チームのエースは10番というのが定番だったのですが、彼はそういうステレオタイプな状況を嫌い、中心選手でありながら誰も注目しない14番を背負いました。そういうところもカッコよかったですね。
ある意味、彼は相当な偏屈者だったので、ギアもアディダスは極力排除しました。当時オランダ代表のユニフォームはアディダスだったのですが、彼のシャツもパンツもラインが二本しか入っていません。シューズも当然、プーマです。当時のプーマのスパイク「ヨハン・クライフ スーパースター」は当時のサッカー少年の憧れのシューズでした。
いろいろな意味で、今のサッカースタイルがあるのは、彼のお陰であり、プーマがメジャーになったのも然りで、彼のサッカーへの貢献は計り知れません。
ヘビースモーカーで肺がんだったそうです。最近、あまり見かけなかった(アヤックスからバルセロナに移籍して、監督も努めたくらいの人なのに。)ので意識はしていませんでしたが。まだ70前らしいので本当に残念です。
また一人、私の心のヒーローがこの世からいなくなりました。
心からご冥福をお祈りします。。。