読書感想文「夢を売る男」~百田 尚樹 著
昨日は、全ての商談が長引き、投稿できませんでした。すみません。
さて・・・
またまた・・・
百田尚樹氏の作品を読んでみました。
今回は小説の「夢を売る男」です。
自分でも、最近読む本のジャンル(作者?)が偏ってるなぁと感じていますが。。。
しかし、百田氏の作品は、非常に判りやすく、展開も速いし、読みやすいのでついつい書店で見つけると買ってしまいます。
今回は所謂、まっとうな?出版社が手がける「自費出版」のお話です。以前ご紹介した、氏の作品「大放言」の中にも、日本人は文章を書くのが好きで、ネット上で発信されている文章は日本語のものが世界一的な件がありました。それが示すように世の中には自分の作品を、本として世に出したい人がゴマンといるわけですね。
世間は出版不況で、出版しても利益はおろか、コストがペイする作品さえ少ない。そこで、出版を希望する人々に相応の負担をしてもらってその人の作品を印刷する。作者と出版社の「利益の一致」という訳です。
一方から見ると、詐欺まがいの商法だといえますが、それにより作者(出資者)は、自分の本を出版するという、長年の夢が叶うことになります。それでその人が幸せなら、あながち「悪」とは言い切れませんよね。
当然、この作品は小説なのでフィクションということになりますが、その体裁を装った氏のブラックユーモアと言いますか、「出版界の暴露本」なのかもしれませんね。
まぁいずれにせよ、他作同様、読み物として非常に面白いので、一読の価値があると思います。