読書感想文「大放言」~百田 尚樹 著
読書の秋、秋の夜長に最近またちょこちょこ本を読んでいます。
先日、久しぶりに百田 尚樹氏著の本を読んでみました。タイトルは「大放言」、今回は小説ではなく、エッセイです。
百田氏といえばご承知の通り、その発言が度々物議を醸し、「極右作家」とか言われたりしていますが、私はそうは思いません。確かに歯に衣着せぬ物言いで、過激に感じる方もいらっしゃるでしょうが、その内容は至ってまともなことを仰っていると感じています。
この本も、自分の発言で「大炎上」した時の状況や背景を丁寧に説明されています。穿ってみれば「言い訳をしている!」と見る方もおられるでしょう。しかし、よく考えてください、著者は他人に言い訳して媚びるようなキャラクターじゃありませんから。。。
集団的自衛権論争で、反対論者は「自分の息子が戦地に送られ戦死するかもしれない!」ということに対して、ではなぜ「日本が他国の軍隊に蹂躙され、自分の娘が他国の兵士に強姦される!」とも考えられないのか?という著者の主張の件は非常に真っ当な意見であり、現実味があるではありませんか?
読後、非常に思い知らされたのは、現在の日本の「マスコミ」と「リベラルを自称する人々(野党議員を含む)」の体たらくです。いつから、それらの人々のレベルがこんなにも地に落ちたのでしょう?今の「マスコミ」は普遍的な正義感は無く、自分たちの意見を声高に叫ぶ自慰集団に過ぎません。またリベラル派の人々も、自分の意に沿わないことには、反対を連呼するだけ。野党の議員たちを見てください、口先で反対を唱えるだけで、対案すら示せない能無しばかりです。そんな人たちにバッチ=歳費が必要なんでしょうか?
かつて、リベラルな人々は、本気で国を憂い、品行方正で、エリートというイメージがあったのですが、今の連中は右翼の人々となんら変わりなく(むしろ更に酷く)、発言に全く説得力を感じないのは私だけでしょうか?
賛否はともかく、いろいろ考えさせられる本でした。できれば、百田氏に違和感を覚える人々に是非読んでもらい(まぁ、そういう人はこの本を絶対手に取ることはないでしょうけど。。。)その人たちの反論を聞いてみたいところです。