映画鑑賞「繕い裁つ人」
先週末、映画を観に行きました。
「繕い裁つ人」という邦画です。
うちの家内はキルトをやっており、観てみたいという希望だったので決めました。
この映画は、神戸にある洋裁店(仕立て屋さん)を舞台にしたお話です。何でも原作はコミックだとか。主演の中谷美紀さんがそのお店を祖母から受け継ぎ切り盛りしています。仕立て屋さんとして偉大だった祖母の仕事を継承しているわけですが、自分自身のカラーを出すか否かで葛藤しています。
ストーリー的には、やや浮世離れした(ふんわりした?)感があるのですが、神戸だったらあるかもしれないなという、神戸の街(山手?)の独特な雰囲気をよく醸し出していました。
作中、大人たちがそのお店で仕立てた服を着て集う「夜会」のシーンがあります。確かにみんな、クラシックで個性的な服を纏い、良いシーンなのですが・・・
女性服のことはわかりませんが、男性陣の洋服にはがっかりしました。誂え服という設定なのに肩周りや背中に変な皺が寄っていたり、身体にフィットしていなかったり・・・
どうせなら、観ている者を唸らせるぐらいの仕立ての衣装で撮ってほしかったものです。女性服がメインだったのかもしれませんが、そういうところで映画の説得力というか訴求力が落ちてしまって、非常に残念に感じました。