講演会~寺島実郎氏
昨晩は、住友生命さんのお招きで、寺島実郎氏の講演会を聴きにいきました。
氏はテレビなどでもお馴染みの「評論家」?さん(一般財団法人 日本総合研究所所長、多摩大学 学長、三井物産戦略研究所 所長)です。
なんでも、アベノミクスのご意見番といいますか、政府の様々な有識者会議で委員をされているそうで、実情に則した大変有意義な講演でした。
お題は2015年の日本の進むべき道的なことでした。アベノミクスの所謂「第3の矢」、成長戦略について具体的な例を示し、今後日本が取り組むべきことを語られました。つまり日本経済、産業のウィークポイントを将来どのように補っていくかということです。長くなるので内容は割愛しますが、どれも納得のいくお話だったと思います。
日本は今や、経済においてはアジアのリーダーではなくなった(一人当たりGDPとか)現状を踏まえどのように国力を維持、発展させるのか。それはもちろん、国際情勢との関連があることなので、一筋縄ではいかない途方もなく難しい課題ですね。
氏の講演をお聴きしていて、個人的に気になることがありました。成長戦略の立案そのものは非常に理に適っているので意見を差し挟むことはありませんが、その中の「変数」とでも言うのでしょうか。
それは、日本人の資質という部分です。戦略は従来型の日本人を前提に構築されているのでしょうが、果たして今の日本人がかつて輝いていた頃に持っていた資質を持ち合わせているのかと?氏は盛んに「額に汗して・・・」と仰っていましたが、そういう気概を持った日本人が多くいるんだろうか?と。
なにか今の世の中を見回していると、無気力というか明確な目標を持てない人たちが多いような気がします。長く続く低迷期でマインドが落ち込むのは致し方ないのでしょうが。
私的には、もっと単純に、一人一人が今よりもう少しだけお金を使ってみたら?経済も上向くんでは?と考えています。いつものワンコインランチを¥700の定食にするとか、欲しかった物を思い切って買ってみる、自分の才能に少し投資してみる、などなど。先が見えない世相で「守り」は大切ですが、お金が回らないと今の状況からの脱却は難しいでしょう。決して贅沢をしようというのではなく、ほんの少しだけゆとりを持ってみるというんでしょうか。そもそも切り詰めた人生なんて、楽しくないし気分も上向かないでしょ?お金は使うためにあるんだし。楽観的過ぎますかね?