需要と供給①
我々は、スーパーなど小売店に行くと必要なものがあって当たり前という感覚でしょうが・・・
昨今、為替の加減もあって、食品類が値上げ一色です。為替だけなら当然上下するのですからいつかは収まるかな?という感じですが、食品関係はそうとも言ってられない状況になりつつある気がします。
弊社は所謂「食品原料屋」なので食品のことしかわからないのですが・・・
先日も、新聞に「バター品薄」みたいな記事が出ていましたね。ここにはもろにグローバル化の弊害が出ています。つまり、乳製品の輸入解禁が取り沙汰され、国内生産者の離農が進む→原料生乳がない→製品が作れない→品薄と。
また、弊社は「澱粉」がメインの原料屋ですが、穀物も結構深刻です。米や小麦に比べ澱粉は主食系ではないので影が薄いのですが。
穀物相場というのは、世界的に連動しています。簡単に言うと、何かの穀物が不作になると、他の作物がカバーする=相場全体が上昇という具合です。
3年前、北海道のじゃがいもが酷い不作に見舞われました。じゃがいもからとる澱粉が馬鈴しょ澱粉、所謂片栗粉です。日本の景気が低迷していて、事なきを得ましたが、数量的に考えると異常なレベルでした。皆さんはご存知ないでしょうが、一時大手スーパーの一部の店舗の棚から片栗粉が消えたぐらいですから。
通常だと不足分を輸入澱粉がカバーするのですが、その時海外サプライヤーは口を揃えて日本には出せないと言いました。
それは何故か?確かに世界的に穀物需給がタイトな状況にありました。ですから「じゃぁ、ちょっと高めの値段で買ってね?」といわれるのは仕方ありませんが・・・
長くなりましたので続きは明日に。。。