甘党~わらび餅
先日、京都の高島屋地下でわらび餅が売っていたので買って帰りました。
ご覧の通り、抹茶、黒糖、きな粉の3種盛りです。今ではオールシーズン販売されていますが、やはり夏の和系菓子といえばこれですよね?我が家は皆、わらび餅のみならず和系のお菓子が好物なので、そういう意味では京都在住のメリットがあります。(卵が先か鶏が先かという見方もできますが。)
読んで字の如く、本来は蕨の根っこからとるでん粉で作るのでこの名称ですが、実際、今はわらび粉なんかほとんど流通していないので、タピオカでん粉や甘藷でん粉を代替の原料として使ったりします。それ故、スーパーなどの和菓子原料コーナーに売っているものをご覧いただくと、当然「わらび粉」ではなく、「わらび餅粉」となっています。
ついでにきな粉のお話もしてみますと・・・
きな粉にも豆の焙煎具合によってグレードがあるのをご存知でしょうか?きな粉と言うと丁度肌色みたいなものをご想像されると思いますし、一般的に売っているのはそういうものです。けれども、ここ京都は和菓子の本場を自負するだけあって、色の薄いものから濃いものまで各種が揃っています。所謂「京碾ききな粉」と呼ばれるものです。
当然色の薄いものは、豆の風味が強いですし、濃いものは少々苦味があります。弊社お取引先の専業メーカーさんは、その色に応じて、<白>、<黄>、<赤>、<紫>というグレードを定番でお持ちです。(一般的なものは<黄>でしょうか?)京都の老舗和菓子メーカーさんは、その製品にベストマッチするきな粉をチョイスされるわけです。時にはその製品専用にオーダーメードと言う場合もあります。
話が少々逸脱しましたが、今日から5月。新緑の爽やかなシーズンを過ぎると、京都は祭シーズン。冷たいお茶にわらび餅が美味しい季節を迎えます。。。