読書感想文「2014年の中国を予測する」 宮崎正弘&石平
わが社が中国向きのビジネスに取り組んでから、はや4年が経過しました。しかしながら、買い手は見つかっているものの、通関や許認可で止まったまま、これといった成果は上がっていません。
国情から鑑みて、投資することは今後もないでしょうし、撤退するといえるほどの実績もなく、今はただ静観するしかない状況です。
そこで今年の(今後の)中国情勢がどうなるのかを知るということで、この宮崎正弘、石平両氏の「2014年の中国を予測する」を読んでみました。
率直に言って、本著の中での両氏のご見解に、今後の中国のポジティブな将来像は皆無です。読まれる方によっては、少々大袈裟じゃないの?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、私が中国出張の際見聞きすることとの整合性があるような気がしますので、少なくても両氏主張の方向性は正しいのだと思います。
外から見ると、今の中国はかなりスローダウンしたものの、まだまだ元気なように見えますが・・・実際は「崩壊前夜」という気がしてならないのです。私はいつも周りに、冗談めかしで、「今の政権はたった70年ほどの、中国有史以来最短の統治者となるわ」と言っていますが、まんざら的外れではないかもしれません。
もしそうなった場合、そこには今以上に収拾のつかない、好き放題、大混乱の中国が現れると思われ、考えてだけでも恐ろしい話です。備えあれば憂いなし。。。