読書感想文「輝く夜」
先日の中国出張の際、機内で暇なので久しぶりに百田尚樹さんの本を読んでみました。
タイトルは「輝く夜」です。
もうだいぶ前の作品だと思いますが、百田氏には珍しく(他にもあるのかもしれませんが・・・)短編集です。更にいつもはどちらかというと現実的なテーマが多いように思う氏の作品の中で、この作品は「ファンタジー」という感じがしました。
タイトルの「輝く夜」はすなわちクリスマス聖夜のことです。都会の片隅で報われず、しかし真面目に生きている人たちに起こる「奇跡」の物語が描かれています。テレビでお見かけする百田氏の姿からは想像もできないおとぎ話の数々です。(ちょっと失礼でしたか。。。)「奇跡」いっても日々きっとどこかでそういうことが現実にあって、自分にも起こりえるかも知れないなと思わせてくれます。
いつも通り氏の文章は大変明確で読みやすく、しかも短編なのであっという間に読めてしまいます。巷ではそろそろ「聖夜」の足音が聞こえてくるころ、この作品のような、予期せぬ幸せが皆様に訪れること願って。。。