読書感想文「面白いけど笑えない中国の話」
私は、決して読書家ではないのですが、最近なぜかよく本を読みます。
(ゆめゆめ家で居場所がないわけではありませんので、誤解なきよう。。。)
今回は、竹田恒泰さんの「面白いけど笑えない中国の話」です。
竹田氏はご承知かも知れませんが、旧宮家の由緒正しきお家柄の人で、お父上は確かJOCの会長さんです。氏のことは、某トーク番組(言わずと知れたあの番組です。)でお見かけして知りました。実際、評論家なのか学者なのか、詳しくは知らないのですが、キャラクター的に非常に愉快な方なので、一度その著作を読んでみようと思ったわけです。
なんでも氏は、中国のことに精通してられるらしく、それ故に中国に辛口批評ができるそうです。
この作品は、中国に関するプレスリリースに、氏がコメントするスタイルになっています。にわか中国ウォッチャーの私から見ても、氏の指摘は至極全うでうなずけることばかりでした。
「世界で一番成功した自由主義国は中国、世界で一番成功した社会主義国は日本。」というような件があるのですが、私は全く同じことを複数回違う中国人から言われました。つまり、中国は体制批判さえしなければ、したい放題の自由があり、一方日本は、モラルや世間体に縛られて自由がないという意味です。「君たちには自由がなくてかわいそう。。。ストレスが多いでしょ?」と中国人に言われるのですからぞっとします。
私の個人的な見解からすると、今の体制の中国はもう先が長くないと思っています。ご承知の通り社会矛盾だらけですもんね?
しかしながら・・・現体制が倒れて、隣国の日本人がハッピーか?というと絶対そうならないと思うのです。なぜなら、50数民族で構成されている勝手気ままな中国人たちは、現体制の圧制によってバランスを保っているに違いないからです。その箍が外れると・・・もう考えただけで恐ろしく・・・
そういう意味では、今後の中国がどうなっていくかをライブで見守れる私たちは幸運かもしれませんよ?「昔、したい放題して、大国になり損ねたおバカな国が東アジアにあったとさ。」と未来で語られるということは、現状からして十分にあり得ます。
ですから、中国が何をしようが、目くじらを立てず、放っておくのが一番だと思います。竹田氏が「目が合ったときだけ「どぉぉもぉ~」と挨拶するくらいの距離感」と書かれているのがまさにそれですね。
是非皆さんも冷めた目で中国ウオッチングを。。。