ビフィズス菌の話③
加齢により腸内ビフィズス菌が減少していくことは先日お話しました。加齢のみならず、偏った食事もその減少の原因になるそうです。特に食物繊維が少ないのは要注意。また、ストレス、運動不足なども腸内環境に影響を与えるといいます。
そもそも、ビフィズス菌は非常にデリケートといいますか、酸に弱いので経口摂取しても胃酸などでほとんど死んでしまい、腸まで辿り着けるのはほんの少ない数だそうで、仮に腸まで辿り着いても数日で体外に出てしまうのでその補給は欠かせません。毎日ヨーグルトを食べましょうというのはそういうところからきているようですね?
サプリメントの世界では、このビフィズス菌のように、吸収ポイントまで到達させる工夫がいろいろ研究されています。以前、一世を風靡したコエンザイムQ10なども、物性がデリケートなためそのままQ10を口から入れてもほぼ無駄となります。そこで、特殊な糖質(環状オリゴ糖、サイクロデキストリン(β)とも呼びます。)でQ10を包み込み吸収ポイントまで到達させるという手法が用いられています。所謂「ドラッグ・デリバリーシステム(DDS)」の1つですね。<続く>