追悼
先週の木曜日2月21日は、早く逝ってしまった親友の誕生日でした。
(生きていればお互い50歳の大台に乗っていたわけですが・・・)
彼とは中学からの同級生で、正直、自分の家族以上に長い時間を一緒に過ごしていた仲間でした。大学時代は、フェンシングの花形選手で日本代表にも選出されたような奴でした。卒業後、大手都銀(今ではメガバンクですね。)に就職し、奥さんと二人の娘さんに恵まれ、順調に出世してもう少しで故郷の京都へ栄転する予定だったそうです。
年始早々一本の電話があり、私的には京都に里帰りする連絡かと思いきや、それは彼の弟さんからで(声が似ているので判りませんでした。)1月1日に亡くなったという知らせでした。年末に本人と電話で話し、里帰りの時には会おうな!という話をしていたので、全く寝耳に水で呆然としてしまいました。
そのとき既に、余命幾ばくもないと宣告されていたそうで、みんなに心配をかけないように黙っていたのでしょう。病名はスキルス性の胃がんで、発見されたときはもう手遅れという酷いものです。葬儀の際も、その変わり果てた姿に、ご遺族のご迷惑も顧みず仲間内でワーワー号泣してしまいました。
彼は今、私の家の近所のお寺に眠っています。毎年元旦には墓参をして生前を偲んでいますが、追悼の意味を込めて、毎年彼の誕生日に奥さんと娘さんに宛てて、お花を手向けさせてもらってます。
彼は人の悪口を絶対言わない、本当にいい奴だったので、今でもどこかから見守ってくれてると思います。