健康よもやまばなし

コラーゲンの話③

「老化とコラーゲン」

ご承知の通り、骨格や筋肉が形成される成長期にコラーゲンは体内でどんどん増えていきますが、そのピークは20歳。それを過ぎコラーゲン代謝が遅くなると、身体を内側から支える力が衰え、結果的にいろいろな箇所に痛みが出たりします。

「老化」といえば、「酸化」がよく知られています。活性酸素が体内で悪さをして、ダメージを与えます。それは、よく「身体が錆びつく」と表現されますね。
最近では、「酸化」とともに「糖化」も注目されています。それは、食事で摂取する糖の一部が体内たんぱく質のアミノ酸と反応し「終末糖化産物」(AGEs)と呼ばれる老化物質が増えるというものです。
AGEsの生成→体内たんぱく質にAGEsがとりつく→体内たんぱく質の機能、代謝低下→老化というメカニズムです。当然コラーゲンも、体内たんぱく質の一種ですので同様に機能低下します。そういえば最近「老化コラーゲン」という言葉をよく耳にするようになりました。

「酸化」と「糖化」により、人間の身体は老化していきます。肌や髪のトラブル、骨や関節のトラブル(変形性関節症など)、高血糖、高脂血症などが老化の典型例です。

一時期、「メタボリックシンドローム」が話題となりましたが、近年では「ロコモティブシンドローム」という概念も生まれています。それは、運動器症候群という運動器の機能低下、すなわち骨、関節、筋肉の老化を意味します。   <続く>


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2013年2月22日