コラーゲンの話②
本日は、コラーゲンが人間の身体の中でどのように働いているかをご紹介します。
ご承知の通り、コラーゲンは人間の身体にに不可欠なたんぱく質の一種です。人体は、その約60%が水分、約20%がたんぱく質、約15%が脂質、残りが無機質という構成ですが、たんぱく質の約30%をコラーゲンが占めているそうです。
その体重の約6%を占めるコラーゲンは、約4割が皮膚に、約1割~2割が骨や軟骨に、その他は血管や内臓に存在しています。
コラーゲンは、3本の鎖がコイル状に巻いている「3重らせん構造」という形をしています。それを「線維状コラーゲン」と呼びますが、更に強度を上げるため分子間が化合物により繋がっています。(橋を架けるように繋がっているため「架橋」と言われます。)
人体の細胞と細胞の隙間には、上記のように弾力性に富み、強化されたコラーゲンを主成分とする物質(細胞外マトリックス)が存在し、包み込むように細胞を外から守っています。この物質は、細胞保護のみならず、体内の組織を支えたり結びつけたりする役割も担っています。
ですからコラーゲンが劣化し、バランスが崩れると人間の細胞は活性を失ってしまいます。すなわちその状態が文字通り「老化」です。 <続く>