健康よもやまばなし

コラーゲンの話①

昨日、原料メーカーさんから、「食卓にコラーゲンを♪」推進委員会が製作した「コラーゲン 完全バイブル ダイジェスト版」という冊子をいただきましたので本日から数回に分けてご紹介していきたいと思います。

今日は「コラーゲン、ゼラチン、コラーゲンペプチドの違い」についてです。

ご承知の通り、コラーゲンとは、魚や鶏などを煮た後に冷えて固まったプルプルした、俗に言う「煮こごり」のことです。当然、普段口にする肉や魚にたくさん含まれているわけですが、如何せん、コラーゲンの状態だと消化吸収が良くありません。

消化吸収しやすいようにコラーゲンを加熱、抽出精製したものが「ゼラチン」で、更に酵素分解したものを「コラーゲンペプチド」と呼びます。もちろんゼラチンよりも分子量が小さいため、水にもよく溶け、吸収性も向上します。(ちなみに「コラーゲンペプチド」を更に分解(分子量を更に小さく)すると、皆さんよくご存知の「アミノ酸」となります。)

そう言えば、グミなどゼラチンを多く使用する食品に「コラーゲン入り」と表記してあるものがありますね。それは決して間違えた表記ではありません。コラーゲン、ゼラチン、コラーゲンペプチドは同種と考えるのが一般的です。但し、上記の通り人体への吸収というところでは差異があります。

なぜ、コラーゲン、ゼラチン、コラーゲンペプチドが同種かと言いますと、その3種は分子量の大きさが違うだけで、たんぱく質としてのアミノ酸構成は全く同じだからです。全体の1/3はグリシンでプロリン、アラニンと続き、コラーゲン特有のヒドロキシプロリンが含まれていますが、コラーゲン、ゼラチン、コラーゲンペプチドのアミノ酸構成には偏りがあり、、また必須アミノ酸の「トリプトファン」が全く含まれていないため、栄養学的には良質なたんぱく質とはいえません。  <続>


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2013年2月20日