食物繊維のはなし④
それでは、水溶性食物繊維「難消化性デキストリン」が特定保健用食品に指定されるその効果についてご説明します。
①肥満防止
胃で膨張することで食塊を大きくし(膨張作用)、粘性を上げて胃内の滞留時間を延ばし満腹感を与えます。
②コレステロール、中性脂肪の上昇抑制
食物コレステロールの吸収抑制、異化・代謝・排泄を促進します。また、胆汁酸の回腸からの再吸収阻害による代謝、排泄も促進します。
③血糖値上昇抑制
体内で高い粘性を保つことにより、十二指腸や空腸の内容物の拡散速度と移動速度を遅らせ、グルコース吸収を緩慢にして血糖値の上昇を抑えます。これにより糖尿病の予防が期待できます。
④排便促進
結腸や直腸で便容積を増大させ、排便を促進させるので、宿便の解消や便秘、痔の予防を期待できます。
⑤ダイオキシン類の排出
ダイオキシン類を吸着して排泄する効果もあるため、体内からの排出速度を2~4倍に早めて、ダイオキシン類の健康に対する影響を防ぐという研究報告があります。ダイオキシン類を早く体内から出すことで、大腸がんの予防が期待できます。
などなど、食物繊維はメタボリック対策や生活習慣病対策にうってつけ。
まさに現代人のための食品素材といえるのではないでしょうか。<終>
投稿「食物繊維のはなし」①~④は、素材に対しての記述であり、弊社製品の効果効能を標榜するものではありません。