風評被害
昨日は、茨城県は水戸の少し先まで出張しました。
茨城県といえば、地震と原発事故の被害に遭われたエリアに属することは皆さんよくご存知かと思います。商談中に事故後遺症と言いますか、その後の状況のお話をお聞きすることができましたが、未だに信じられないような風評被害があるようです。
茨城県の名産に「干しイモ」があります。弊社お取引先もその製品を製造されています。
ご承知の通り、「干しイモ」というのサツマイモの糖分が結晶化して、その表面に白く付着します。それは原料のイモの糖分が高い=品質が良いという証明となるものですが、先日弊社お取引先に電話で、「放射能が付着しているのではないか?」という問い合わせがあったそうです。
「干しイモ」というのは、昔から珍重されている言わば「スローフード」で、あちらこちらで見かけるものではなくなりました。ですので、若い世代はどういうものなのかを知らないのかもしれません。
しかし、それにしてもそのお話をお聞きしたときには、同行者共々唖然としてしまいました。
ご担当者さん曰く、「実際、糖度の低い、粉の噴いていない中国産の製品が良く売れています。」
中国の生産現場を見たことのない消費者は、そのような購買志向になるんだなと、少々怖い気がしました。