小薮浩二郎氏 著 「食品業界は今日も、やりたい放題」②
前回の投稿で、でん粉、加工デンプンについて簡単に書かせていただきました。
小薮氏が著作の中で述べられている通り、でん粉は人間にとってなくてはならないものです。そのでん粉に未熟な科学の手が入り作り変えられるのは許されないと。
確かに、「加工デンプン」の長期にわたる摂取によって、将来的に人体にどのような影響が出るかは、現在の科学をもってしては計り知れません。しかしながら「加工デンプン」は突然現れた添加物ではなく、結構昔から食され、人間の食生活を彩りあるものにしてきたということは、否定できません。
氏が仰る通り、「加工デンプン」はすべての加工食品に使用されていると言っても過言ではないくらい、あらゆる食品に使用されています。しかしそれは、食品メーカーの利益のためではなく、消費者が美味しく食べれるように、言わば「消費者目線」で使用されているんではないでしょうか?。(もちろん消費者に認知されてその製品の売り上げが伸びれば、メーカーは儲かる訳ですが・・・)
以前、ある欧米の加工デンプンメーカー担当者が、「生でん粉(未加工でん粉)は家畜が食べるものでしょう(飼料)?人間は手を加えられた製品を使用するべきです。」と言っていたのを思い出しました。その意見は極端とは思いますが、加工デンプンを利用した食感に慣れ親しんだ口をリセットするのはなかなか難しい気がします。